2011年9月9日金曜日

カフェで仕事をする際のエチケット

先月原宿に、The Terminalというノマドワーカー用ワーキングスペースがオープンしました。今日昼過ぎに様子をみに行きましたが空席が多く、ビジネスとしてはまだ軌道に乗っていない印象を受けました。

僕が気になったのは利用料金。基本料金は190円/30分、3時間パックは1050円です。ちょっと高くないですかね?だって、スタバなら300円のコーヒーで、店舗によっては電源があるので、一日中仕事が出来るのです。

ただ、コーヒー一杯で終日スタバに居座ったら、さすがに利用者はうしろめたさを感じるはず。つまり、The Terminalの商売の成否は、ノマドワーカーが競合店(スタバ等)でうしろめたさを感じるまでの時間にかかっているように思います。ノマドワーカーが、スタバでうしろめたさに耐えきれず、頻繁にコーヒーを購入するならば、The Terminalは割安になり、商機が開けるという理屈です。

というわけで、「ノマドワーカーはどの程度でうしろめたさを感じるのか」について情報はないかと考えていたら、この記事を思い出しました!

The Entrepreneur’s Guide to Coffee Shop Etiquette

これは米国の合計7名のノマド企業家とコーヒーショップ経営者/バリスタに、コーヒーショップでのエチケットについて訊いた記事です。訊かれた質問は…

  • いくら購入すべきか?
  • 何時間まで滞在OKか?
  • 電話をとってもよいか?
  • PCのスピーカーをオンにしてもいいか?
  • 荷物を置くために、椅子をひとつ占有してもよいか?
  • 席を外す際、荷物の見張りを頼んでもよいか?
  • グループミーティングをやってもよいか?
  • 店内WiFi使用上のルールは?

購入金額と滞在時間の関係がとりあえずの関心事項なので記事を読むと、7人中4人が「ドリンク一杯につき2ー3時間」と回答しています。

これをそのまま日本のスタバに当てはめると、300円のコーヒーで3時間滞在OKということになり、3時間1050円のThe Terninalはノーチャンスということになってしまいます。ありゃりゃ。

ただ、回答者の一人でノマド起業家のShipley氏はチップの重要性を強調しています。

僕はチップを重視しているよ。何かを買うときは、バリスタの収入が増えるように、チップを厚めに渡すんだ。これはカフェのオーナーにとっても良いことだと思う。だってバリスタがハッピーになり収入が増えるのだからね。バリスタが僕やチームメンバーを好きになってくれるから、雰囲気もフレンドリーになるんだ。

結局、2~3時間の滞在に必要なのは「ドリンク一杯+チップ」ということになります。日本に当てはめた場合は、そうですねチップを多めに見積もっても、350円で2-3時間滞在OKという感じでしょうか。やはりThe Termiminalが割高になってしまいます。

The Terminalの前途は多難かもしれません…。

と、一応の結論が出たところで本稿を終えてもよいのですが、この英文記事で訊かれた質問&回答には他にも面白いものがあるので、それを紹介しましょう。

荷物を置くために椅子を一つ占有してもよいのか?

洋の東西を問わず、荷物で椅子を埋めてしまう人は多いようです。
回答者の一人は「荷物で席を埋めることは、客を逃すということで、長期的にはコスト増要因。するとカフェは、WiFiや電源の提供を止め、カフェで仕事をするという文化が死んでしまう」と論理的に警告を発します。

ただ「他の客が来たら荷物をどかすから、それまでは席に荷物を置いてもいいじゃん」という反論は成り立つでしょう。

そんな反論に、前出のノマド起業家Shipley氏はこう答えます。

「他の客が来たら荷物をどかす」という思いを胸に、荷物で席を埋めるのもダメ!だって席に荷物があると、他の客はそもそもそこに座ろうと近づいてこないでしょ。

エラくないっすかこの人。起業するくらいだから「内から外」へ向かうエネルギーはスゴイのだろうけど、「外から自分」を見る視点も持ち合わせていますね。

彼のスタートアップ企業はメンバー4人で、オフィスをもたず、カフェで仕事をしているのだそうです。そんなわけでコメントは続きます…

僕達は今年新しいルールを作ったんだ:荷物は足元、あるいはカウンターで立って仕事をする時は、目の前の椅子に置くというルールを。特に気をつけているのは、必要以上にスペースを浸食しないこと。コップやナプキンは僕達の側に起き、僕達の周辺のスペースに他のお客が気軽に入ってこれるようにしているよ。近くのお客が皿を片付けずに退店したときは、すすんで僕達がそれを片付けるようにしている。そうしないと、僕達が不当にスペースを占拠しているように見えちゃうからね。

やっぱりエラくないっすかこの人、そしてこのチーム。他者の視点で物事みてますね。こういうチームが作るプロダクトは製作者の独りよがりを排し、顧客視点に立ったモノになるに違いないと思います。ヨイヨイ。

この英文記事、他のQAも面白いので読んでみてください。他の質問項目も日本のノマドワーカーが気にしそうなモノばかり。

あ、「PCのスピーカーをオンにしてもいいか?」は、「んなのダメに決まってるじゃん」と思うのですけど、こんな質問が成り立つという事実が面白かったりします。

最後に一つ。このブログは僕自身の英語の勉強もかねているので、英語表現のメモを。

  •  Bus(動詞) ; to take away dirty dishes from the tables in a restaurant

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