2013年5月14日火曜日

ビッグデータはヘッドハンターを不要にするのか?

ウェブ解析士協会のWebサイトに寄稿しました。
ビッグデータはヘッドハンターを不要にするのか?


ウェブ解析士マスターの宮崎です。

僕はウェブマーケター専門の人材エージェンシーを営んでいるので、こんな記事が目に留まってしまいました。

How Big Data Is Playing Recruiter for Specialized Workers「ヘッドハンターに勝負を挑むビッグデータ」

内容を簡単にまとめます。

  • Glidという会社が、プログラマーを採用する企業を支援するサービスを提供している
  • それはビッグデータを分析して、候補者をリストアップするサービスである
  • 分析対象は約300の変数である。
  • 例)
    • どんなサイトをよく訪問しているか?
    • サイト上での発言のトーン&マナー(ポジティブかネガティブか)
    • LinkedInで自己申告されているスキル− 過去に携わったプロジェクトとその期間
    • どの学校へ通ったのか。専攻
    • 入学時のその学校のランキング
  • Glid社自身が、このサービスを使ってプログラマーを採用した。
  • その候補者は大学へ通っていないので、通常の「採用フィルター」には引っかからないタイプの人物だった。
  • その候補者は、自らが書いたコードが1000回以上も他の開発者に利用されるなど、プログラマーのコミュニティーで活躍していた。

記事を書いた記者の念頭には、ビッグデータを活用すれば、人間のヘッドハンターが不要となる未来、コンピューターが人間を失業に追いやる未来があったのかもしれません。ここで僕は二つのことを思いました。

その1

コンピューターが人間を打ち負かす分野は増えていますが、最も強いのは【コンピューター + 人間】のコンビなので安心しよう!

機械との競争」という本に興味深いエピソードが載っています。

チェスの世界では、10年以上も前に、コンピューターが人間の世界チャンピオンを打ち負かしましたが、後年、コンピューターは「コンピューターの助けを借りた人間」に負けてしまいます。つまり…【コンピューター + 人間】が最強!というわけです。

人間がコンピューターに仕事を奪われ、失業者が街に溢れる未来予測もありますが、上記のエピソードは人間に希望を与えるものですね。ほっ。

Glid社のサービスも、人間ヘッドハンターを完全に駆逐するものではなく、それを上手く活用するヘッドハンターに今まで以上のパワーを与えるモノになるのでしょう。

▼その2

ビッグデータを活かすには、「活動の痕跡」が必要なので、みんなウェブ上で積極的に発言しようね。

Glid社のサービスが分析対象する変数には、候補者がネット上に残す「活動の痕跡」があります。実際、記事中の候補者はネット上のコミュニティーで活躍していた者でした。この文章を読んでいる皆さんはウェブマーケターやウェブマスターの方が多いでしょう。プログラマーのように「コードを投稿」することは出来なくとも、知見をブログで披露するなど、自らの力量を示したり評判を獲得することが出来るはずです。

ネット上に各種情報を書き込んだり「活動の痕跡」を残すことをプライバシー保護の観点から忌み嫌う方もいますが、何を公開し/隠すかは自分でコントロールすればヨイのだと思います。全てを晒す必要はないわけです。

ビッグデータ分析は「無意識の行動」から意味ある結果を導いてしまうので「意識的に」分析を拒むことはできないという反論もあり得ますし、この反論はその通りです。

でも、ウェブ上に「活動の痕跡」を全く残さない生き方が有利かというとそうとも言い切れません。転職市場には、同じポジションを狙う他の候補者もいます。その候補者が「活動の痕跡」をたくさん残すタイプの人物で、かつそれがポジティブな印象を残すものだったら…。採用側は「活動の痕跡」が存在せず「わけの分からない貴方」ではなくその人物に興味を抱くはずです。

自分の行動すること/行動しないことは「相対的に」自分の価値を変化させることへの留意が必要です。

*僕が思う理想的世界は…

  • 人が過度な警戒感を持たずにウェブ上で活動をし
  • 【コンピューター+人間】のコンビが、データ分析を元に、お客さん毎に最適化されたサービスを提供する

世界そんな世界が実現したら、ヘッドハンターもまた、分析される対象になるわけなので、求人企業&求職者から僕を選んでもらえるように頑張らないと、と思う今日このごろであります。

寄稿しました:友人が失業しました

ウェブ解析士協会ウェブサイトへの寄稿です。

友人が失業しました。

寄稿しました:職務経歴書にスタイルを

当ブログは更新が滞っていますが、別のところで週一回執筆してます。

職務経歴書にスタイルを

ワードの「スタイル機能」はもっと広く使われる機能だと思ってます。
便利だよ−。

「第二の野球」に出会ったら

もし、この世界に野球がなかったら。 その世界に生まれた人は野球というゲームを考えつくだろうか? No、なんじゃないかな。 ボクシングとかサッカーは、それがない世界に生まれても、考えつく可能性は高いと思う。「殴り合う」とか「ボールを蹴ってゴールに入れる」というのは直感的だから。けど...